ご挨拶
2025年度の日本協同教育学会第21回大会は、「懐深いやんばるにおける対話と共鳴」をテーマに、2025年9月13日(土)~14日(日)、名桜大学で開催致します。名桜大学は、沖縄県北部、やんばる(「山原」と書きます)にある大学です。深い緑の山々と深く青い海、広くて近い空に囲まれた、自然豊かなところです。
大会では、研究発表・ラウンドテーブル・ワークショップ等を予定しています。教育場面のみならず、さまざまな場面や状況における協同実践・研究を共有していただけますますように、楽しみにしております。多くのご投稿をお待ちしております。
名桜大学の建学の理念は「平和」「自由」「進歩」です。心を解放し、自由な発想で、国際的視点から問題をとらえ、解決できる人材の育成のため、開学当初から学生と地域と協同して大学づくりに取り組んでいます。
大会1日目の記念講演の講師は本学副学長の木村堅一先生です。先生は、先輩・後輩の相互支援の活動団体「welcome navigation(通称 ウェルナビ)」を学生と共に立ち上げ、学生との大学づくりに取り組み続けています。いまでは、総勢100名程のウェルナビが新入生の迎え入れる新学期には欠かせない存在となり、大きな役割を担っています。教職員と連携した学生主体の活動は、本学のピアサポート文化の醸成の先駆けです。
書籍「協同学習の技法」の著者であるバークレイ, E. F.は、協同学習を「地域や国家の問題、さらには地球規模の問題を解決する、21世紀市民になるための中核的な教育」と述べています。この言葉から、協同による教育は持続的発展的に世界平和をつくる教育、と理解できます。世界に散見される、こころを傷めるさまざまな状況に、協同は意味を強くし、浸透が求められます。
そんな時代に、日本協同教育学会第21回大会が「平和・自由・進歩」の沖縄にある名桜大学で開催されることは、運命ではないかと思っています。
懐深いやんばるの地に包まれながら、多様な参加者が共鳴しあい、楽しみながら対話するなかで、未来の教育(学び合う場)を創造・想像するような素敵な大会を一緒につくっていただけますように、ぜひぜひお誘い合わせてご参加ください。両手を広げてお待ちしております!
まくとぅーそーけー、なんくるないさ〜。
2025年3月吉日
日本協同教育学会第21回大会実行委員会
委員長: 平上 久美子(名桜大学)